「つみたてNISA」20年間で最大800万円の非課税投資枠。制度の仕組みから始め方をやさしく解説

投資(株・不動産・FXなど)

2018年1月より新たに「つみたてNISA」がスタートしました。
「つみたてNISA」は、20年間で最大800万円の非課税投資枠を利用できるため、長期的な資産形成に適した制度です。

コツコツ資産形成したくて興味はあるけれど「NISA」や「iDeCo」との違いがよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。

そんな方に、制度概要や他の税制優遇との違い、よくある疑問の解決、またつみたてNISAの始め方をお教えします。

「つみたてNISA」についてもっとよく知りたい方へ

これから「つみたてNISA」をはじめようと思っている方、 口座を開設したものの「つみたてNISA」をどのように活用したらよいか分からない方など「つみたてNISA」についてもっとよく知りたいという方は多いのではないでしょうか。
つみたてNISAとは、2018年1月からスタートした少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。

つみたてNISAはみんなやっているの?

2018年7月に金融庁が発表したつみたてNISAの現状調査によると、2018年1~3月に開設されたつみたてNISA口座数は、約51万口座にのぼります。
なお、同期間の一般NISAの口座開設数は約18万口座なので、この時期に合わせて約69万口座が開設されたことになります。

これによりNISAの総口座数は1,167万7,658口座となり、かなりの数の方が開設されていることが分かります。
2017年3月末から、平成30年3月末までに約91万口座増えており、その割合はなんと8.4%増ということに。

総買付額は13兆9,387億2,556万円。うち、つみたてNISAでの買付額は110億9,681万円ということです。

NISA口座の利用状況調査が更新されました(2018年6月末)

NISAの総口座数は1,197万1,125口座、つみたてNISA口座は68万8,573口座に増えています。
総買付額は14兆5,179億2,456万円。うち、つみたてNISAでの買付額は305億4,916万円ということです。
2018年3月末から6月末までの間に、つみたてNISA口座は約17万口座増え、買付額は約195億円ほど増えています。

つみたてNISAはどんな人が開設しているの?

つみたてNISAは20代~40代の口座開設割合が多いのが特徴です。
つみたてNISAの世代別比較では、20代が16%、30代が25%、40代が26%となり、20代~40代で7割もの割合を占めます。

つみたてNISA口座数

2018年3月末時点2018年6月末時点
20歳代71,976口座103,081口座
30歳代121,071口座165,500口座
40歳代131,007口座178,548口座
50歳代86,411口座120,477口座
60歳代56,950口座76,590口座

この年代が多い理由は、やはりつみたてNISAが長期投資を前提にした投資だからでしょう。
投資ができる期間が20年間と長いため、20代~40代が積極的に口座を開設しているのかと思います。

2018年3月末から6月末までの増加率をみると、20代では43.2%増、30~60代でも34~39%近く増加していることが分かります。

「つみたてNISA」の魅力って何?

投資で得た利益は税金ゼロ

投資信託等の金融商品を売ることで得た利益や保有している金融商品によって受取れる分配金・配当には、20.315%の税金がかかりますが、「つみたてNISA」を利用すると、その税金がかかりません。(現行のNISAでも同様です。)

投資できる期間はなんと20年

「つみたてNISA」はその名の通り、積立を前提に設計された制度です。そのため、投資ができる期間が長く、20年間となっています。
投資期間が5年のNISAと比較しても、長期投資に重きがおかれていることが分かります。 また、投資金額に関しても、NISAの600万円(年間120万円×5年)に対して、「つみたてNISA」は総額800万円(年間40万円×20年)となっています。
年間の投資金額が多く、国内株等にも投資できるNISAか総額がNISAよりも多く、長期でコツコツと投資する「つみたてNISA」にするかは、ご自身の投資スタイルで決めましょう!

いつでも引き出せる

積立と聞くと、途中解約できないと思う方も多いかもしれませんが、「つみたてNISA」はいつでも引き出せます。
友人の結婚式や万が一のけが・病気など、急にお金が必要になった時に、いつでも投資信託を解約して、現金化することができます。NISAも同様ですが、引き出し制限が無いのは、大きな安心材料と言えるのでは無いでしょうか。

「つみたてNISA」いつまで

投資可能期間は20年間です。
投資をはじめた年を含めて20年後の12月末までとなります。

NISAは5年間ということを考えると、非課税機関が長く長期投資に向いた制度となります。

「つみたてNISA」非課税

非課税対象は、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託の分配金、譲渡益に対して非課税になります。
また、毎年の新規購入額は40万円までが非課税投資枠となり、20年間で最大800万円が非課税となります。

その年に使用しなかった非課税投資枠を翌年に繰り越せません。

よく非課税であることがメリットと言われますが、どれくらいお得になるのかご存知ですか?
例えば特定口座や一般口座を利用して公募株式投資信託等に投資を行い、分配金や譲渡(売却)益が発生した場合、20.315%課税されますが、非課税(つみたてNISA)口座を金融機関に開設すれば、分配金や譲渡(売却)益が非課税となるんです。
つまり、20.315%の税率が0%になるということ。

「つみたてNISA」対象

20歳以上の個人が対象となっている制度です。
ただし、口座開設する年の1月1日に日本国内に住んでいる方となっています。

つみたてNISAをもっと詳しく

つみたてNISAは、毎年40万円を上限として厳選された投資信託を購入できる制度。
利益に対しての税金は非課税です! 購入した投資信託は最大20年間保有でき、すぐに売却することも可能!
100円からはじめることができる、という手軽さも魅力です。

つみたてNISAで何が買われているの?

つみたてNISAにおける買付額では、ほぼ投資信託が買われています。
その中でも、インデックス投信は割合にして65.5%と多くの方が選択しているのが分かります。

つみたてNISA買付額

2018年3月末時点2018年6月末時点
総額110億9,681万円305億4,916万円
投資信託(インデックス投信)72億7,030万円197億7,149万円
投資信託(アクティブ運用投信等)22億5,380万円61億287万円
ETF493万円1,349万円

どのような投資信託があるのか

例えばアクティブなら

■レオス-ひふみプラス
大人気ファンド、「ひふみプラス」は運用についての情報公開も積極的に行う、初心者のお客さまにも広くおすすめのできるファンドです。
GS-GSビッグデータ・ストラテジー(外国株式)ビッグデータやAIを運用に活用することで、より高いパフォーマンスを目指します。

例えばインデックスなら

野村-野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型で複数の資産に分散投資を行ってリスクを分散しつつ、為替ヘッジを行うことで為替変動によるリスクも抑えるファンドです。
より安定した運用成果に期待したいという方におすすめです。

「つみたてNISA」よくある疑問

「つみたてNISA」について、よくある疑問をまとめました。

「つみたてNISA」と「iDeCo」は併用可能?

「NISA」と「つみたてNISA」は併用できず、どちらか選ぶ必要がありますが、「つみたてNISA」と「iDeCo」は併用することができます。
いつでも引き出せる「つみたてNISA」、税制メリットが強い「iDeCo」を比較してみますね。

iDeCoつみたてNISA
所得税非課税非課税
引き出し原則60歳まで引き出せない自由に引き出せる

解約しないほうがいい?

短期的なマイナスのリターンは受け入れる心持ちが必要です。
正直言うと、今年始めた私もマイナスになっています。

ただ、資産運用を続けていれば、リターンがずっとプラスであることのほうが珍しく、短期的にマイナスになるのはいわば当たり前のことです。
一時的な相場の下落で焦って解約するということは、結局投資でマイナスを抱えることになる行動です。

これからの「つみたてNISA」

第18回 平成30年 6月15日 1.「経済財政運営と改革の基本方針2018」(案)について
2.「未来投資戦略2018」(案)について
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/

活力ある金融・資本市場の実現を通じた円滑な資金供給の促進
●家計の安定的な資産形成の促進の項目

つみたてNISAの利便性向上に向けた方策を検討するとともに、官民における職場環境の整備(職場つみたてNISAの導入)を促進

引用元:「未来投資戦略2018」(案)

口座はいくつも作れるのか

口座は原則1人1口座です。
お申し込みいただいた後、所轄税務署の確認を経て、非課税(つみたてNISA)口座が開設されます。
また、つみたてNISAとNISAは同一年において、併用はできません。どちらかの選択となります。

例えば、楽天証券でNISA口座、SBI証券でつみたてNISA口座を作るということも出来ません。
なぜかというとNISA口座は国税庁が管理しているからです。
証券会社はNISA、つみたてNISA開設時には国税庁に照会したうえで、口座を開設することになっています。

NISAから「つみたてNISA」への変更

一般NISAとつみたてNISAを選択後、お取引された場合、翌年まで区分変更(一般NISA⇒つみたてNISA、つみたてNISA⇒一般NISA)はできません。
変更したい場合は各年にお申込みいただく必要があります。

年単位でつみたてNISAと一般NISAを変更することも可能です。原則として、変更しようとする年の前年の10月から12月の間に、金融機関で変更の手続きを完了する必要があります。

「つみたてNISA」の移管

金融機関の変更は可能です。
ただし、変更しようとする年の9月末までに、金融機関で変更の手続きを完了する必要があります。
また、その年に既にNISA口座内で金融商品の購入をしていた場合には、変更できるのは翌年の投資分からです。

金融機関の変更を行った場合、複数の金融機関に非課税(つみたてNISA)口座が存在することになります。
その場合でも、各年において1つの非課税(つみたてNISA)口座でしか投資信託を購入することができません。

銘柄は1つ?それとも分散?

年間40万円を非課税で投資できる「つみたてNISA」ですが、毎月にならすと33,000円ちかく。
これを毎月3万円で1つの投資信託を購入するのか。それとも毎月1万円を3つ投資していくのか。

みなさんはどのようにしますか?

私は1万円を3つの投資信託に分散して購入しています。
ニッセイ外国株式、ひふみプラス、コモンズ30の3つです。
非課税のメリットを最大限に活かすという方には、バランス型よりもアクティブ型がオススメです。

株式口座とは別につみたてNISA口座を作れるのか

株式口座をすでに開設していて、複数の個別株を購入しているという方が、新たにつみたてNISA口座を作ることはもちろんできます。
個別株の購入と、つみたてNISAの口座は連動しませんし、つみたてNISAの非課税枠と個別株の購入は別です。

貯金とつみたてNISAどちらがいいのか

公務員の方で貯金の金利が高いため、つみたてNISAを開設するかどうか迷っている方もいます。
現在、銀行などの金利で1%を超えることはないかと思います。

投資信託の長期投資での年利は約3~5%ほどと考えてください。
これらの利益は非課税になるので、お金を預けておくだけで余剰資金があるならばつみたてNISAをオススメします。

ただし、投資信託はリスクもあります。そのリスクを抱えることを理解したうえで投資してくださいね。

メガバンクや信用金庫よりもネット証券で購入したほうがいい?

すでにメガバンクと取引している方は、窓口でつみたてNISAを勧められて始めたという方も多いはず。
または、地方の信用金庫で職員から勧められて始めたという方も。

このサイトではネット証券をオススメしていますが、理由はなぜだと思いますか?

オススメする理由は、ネット証券は購入手数料が安く、商品の種類も多く、いつでもどこでも取引の操作ができるからです。
メガバンクではあまり選ぶことなく、窓口や職員の言われるままに購入していませんか?

ネット証券で購入するのは少し手間がかかりますが、長期視点で考えると必ずお得になります。

つみたてNISAを始める手順と流れを紹介

1.証券会社の口座開設を行う

NISA・つみたてNISAのご利用には口座の開設が必要です。
お申込み書類を記入・返送する際、マイナンバー(個人番号カードまたは通知カード)の提出が必須です。

2.つみたてNISAの口座開設を行う

つみたてNISA口座の開設には、証券会社から税務署への申請されます。
税務署でのNISA口座開設に関する確認が完了するには、1~2週間程度かかります。

3.証券会社に入金する

証券会社によっては、振込・振替手数料は無料で買付余力へ即時反映となるところがあります。
それぞれの証券会社で入金処理をしてください。

4.つみたてNISA対象ファンドを探して設定する


対象ファンドを探して、積立設定をします。

5.定期的に状況を確認する

例えば、SBIでのつみたてNISAの口座管理画面では、NISA・つみたてNISA投資可能枠/買付余力などが表示されるほか、保有証券が表示されます。
2018年12月時点では、評価損益が-19512円となっており、損失となっていますね。
ただ、つみたてNISAは長期投資向けなので、長い目で見ていきたいと思います。

また随時、口座管理状況を更新していければと思います。